中学受験期は自立と反抗の時期

中学受験期は、子供がグングン成長する時期でもあります。
一般的に体の成長で背が一番伸びるのは、男子なら11〜18才、女性で10〜16才ごろだと言われています。成長期と思春期には密接な関係があることが解っていて、思春期に入るとホルモンバランスが変わり、身長の伸びが鈍化していきますので、小学5年〜6年生のうちは毎日適度な運動や十分な睡眠時間、健全な生活習慣を保つことによって身長を伸ばしていく必要があります。

また、この頃には自意識が高まる時期でもあります。
学校や家庭内などの社会生活の中で家族、先生、学友達と接しながらも、自分自身を個別化させていく時期でです。特に自分の外見や行動を常に意識するようになります。それゆえに精神的なストレスも非常に高くなる時期です。友達のテストの結果を気にするようになったり、「不安」という大人が感じるのと同じ感覚を持つようになります。
このプロセスの中には「自分は何が他の人と違うのか」「周りからどのように見られているか?」「周りの人から嫌われていないか?」「自分は劣っていないか?」という心理的な比較・競争が始まる時期でもあり、何かちょっとしたことで劣等感や敗北感を感じてしまうものです。
ところが、ここで周りの人と同じ行動・態度・考え方を求められたとすると、自分の個性を抑圧せざるを得なくなり、結果的に自分という人格を強く持てば持つほど、それを発揮できずに大きなストレスを感じて自分の心を閉じてしまうことがあります。

自立と反抗はセットになっています。
人間以外の動物たちは、親が子を攻撃することで子供の巣立ちを促しますが、人間の場合は全くその逆で、子供が親に反抗を始めるのです。
この時、親としては子供の主張を認めるべきか・・それとも厳しく正すべきかで相当な苦労をすることになります。
とくに中学受験期に思春期〜反抗期をむかえた場合、これまでは親の言う通りにスケジュールに沿って学習をすすめてきたのに、急に部屋にこもって何をしているのか解らない・・という状況になります。
「ちゃんと勉強しなさい!」と頭ごなしに言っても逆効果・・
親としては大変頭が痛い状況です。

しかし・・・

忘れてはならないのは、子供だからと言って全て親の言う通りにはならないということです。
大切なのは愛情を忘れずに一人の人間として接してあげることです。
中学受験も大切ですが、子供が大人になっていく過程の方がもっと大切なはずです。
「木を見て森を見ず」にならぬよう、冷静に対処することをお願いします。

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中学受験の注意点

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