中高一貫校が大学進学率が高い理由

地元の公立中学に入学すると、まずは3年後の高校受験を目指すことになりますが、中高一貫校に入学すると6年後の大学進学を目指す点に決定的な違いがあります。高校受験が無い中高一貫校の場合、6年間を通じたカリキュラムを学校ごとに自由に設定できるわけです。
また一定レベルの生徒が集まる一貫校の場合、学習カリキュラムも公立中学とは違った次元でスタートします。また授業の進度も速く、どの学校も入学5年目(高校2年時)には、高校で履修する範囲の全てを終了します。中学の履修範囲は2年時〜3年前半で終了してしまいます。
6年目(高校3年時)は大学受験に向け、ターゲットを明確にした授業を受けることになります。上位の進学校ならずとも、学校以外の塾に行かなくても充分に大学進学を目指す実力が養われます(塾に行く余裕が取れないほど、充実した授業があります)。これは中学受験時に偏差値が40〜45程度の学校でも、内部進学者以外が一般入試でその高校に入学しようとすると、地域で上位数校に入る進学校になると考えると納得できることでしょう。

中高一貫へ入学すると、学費が高いくて・・と言われる方もいらっしゃいますが、公立高校から大学受験をするためには、進学塾に通わなくてはなりません。現役で志望大学に入学できれば良いのですが、浪人ともなると進学塾の費用は、一貫校よりはるかに高い学費がかかるものです。6年間で着実に学習してきた生徒に、1年〜2年程度の受験勉強で追いつくのは大変な努力と忍耐が必要です。

中高一貫校の授業時間

一般的に中高一貫校の場合、土曜日も午前中は授業があり週に35〜38時間の授業時間となり、入学2年経過した頃には中学の履修範囲を全て終了します。

公立中では数学と英語の1週間の授業時間はそれぞれ3時間ですが、一貫校では5〜6時間が平均です。中学校3年間での学習量の差は簡単には取り戻せない量となります。
もちろん夏休などには補習授業が開催されます。
また勉強に集中した環境を整えるために、校則が公立と比較してかなり厳しいのも現実です。それは髪型や服装チェックだけではなく、時にはアルバイト禁止、男女交際禁止、登下校時の電車やバスの中でのマナーまで細かく指導している学校もあります(但し、自由な校風を特徴としている一貫校もあります)。

今は中学生でも携帯電話を持っています。中学に入学すると、学校に持ち込んだ携帯でメールアドレス交換をするそうですが・・・悪い仲間が送ったわいせつ画像などが、一気に出回ったりします。地元で自宅からすぐ近くの公立中学は校風が自由であったり、徒歩で通学できるなどのメリットはありますが、それとは裏腹に、こうしたリスクが一貫校より多くあると自覚しなくてはなりません。
公立中学の全てを否定するものではありませんが、一貫校の中学と公立中学で生徒の資質や育てられた家庭環境の差に二極化が生じているのも事実であるため、教育熱心であり、こうした現実を不安視する家庭では、規律や理念がしっかり確立されていて少しでもリスクを避けたいとの思いから私立の一貫校への進学を熱望するのです。

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