中学受験は競争激化

東京都の中学受験率は35%を超え、ここ数年非常に競争が激化してきています。3〜4年前には合格標準偏差値に届かない受験生でも合格できる例がありましたが、現在では余裕を持って受けても全滅になる事も珍しく無くなっています(全体の25%)。たとえ自宅学習でゆとりを持って勉強すると言っても、6年生からの1年間、特に夏休みに入ってからは決められた計画通りにしっかりと学習することが必要ですが、過剰なまでの負荷を子供に押し付けるのは考えものです。
必死になって家族ぐるみで協力したのに全滅・・・そんな悲劇は想像したくないというのは理解できますが・・・

 → 計画については 自宅での学習管理 を参照

最近では大手進学塾(日能研・サピックス・早稲田アカデミーなど)に通う受験生向けの個別指導塾や家庭教師派遣会社が存在するほどです。
塾の授業についていくために、また他の塾に通う?そんな現象が当たり前になりつつあります。
もちろん子供達はそういう世界を自ら望んでいるわけではありません。全て親の判断なんです。なんとかして合格させたい・・・させなければならない・・・。そんな親の焦りが「塾さえ通っていれば」と錯覚させてしまうのでしょうか?

守ってもらいたい自宅学習 5原則

原則1  6年生の夏休みに入ったら、向こう半年間は勉強に専念する
原則2  決められた計画をしっかり消化できるよう家族で協力する
原則3  統一テストなど目先の成績に翻弄されず前向きに取り組む
原則4  取りかかっているテキストは1冊に絞り込み、徹底的にやり込む
原則5  親が積極的に係わり、励まし協力する


6年生の夏休みから自宅近くの個別指導塾に入塾することをおすすめします。自宅学習で行ってきた勉強を補完する意味では大いに活用すべきです。個別指導の学習塾は大手の進学塾である必要はありません。個人経営の塾でも内容がしっかりしていれば問題ありません。ただし中学受験の生徒を指導できるスキルは必要です。

個別指導塾のメリット

個別指導塾を選ぶ理由はいくつかあります。

@生徒側の要望を最大限取り入れてもらえる
A使用するテキストも持ち込みが可能
B授業のコマ数や曜日の振り替えも自由度が高い

自宅学習を中心にしながらカスタマイズできる点に最大の魅力があります。
目的は「親が教えきれないものを教えてもらえる」という点にフォーカスを充てて、カリキュラムの作成段階から塾の先生に相談して「こちら主導」でお願いしましょう。
特に国語の文章題の採点や指導は塾に任せなければ、自宅で指導するのは難しいと思います。
また様々な受験に関する情報を得られたり、統一テストの申し込みなども塾で受け付けているので、手続きがとても簡単です。また結果についても塾経由で届くため、プロの視点で塾からの学習指導を受けることもできます。

しかし、それほど魅力があるなら最初から個別指導塾に通わせた方が良いのではないかという考え方もありますが、最初から4科の授業を受けるとなると週に4コマ、最低でも2日間は塾の授業に拘束されてしまいます。また長時間の学習経験が浅い小学生にとってそれはかなりの負担になるのに加え、自由度が大きいとは言え、勝手気ままに授業を受けたり受けなかったりするわけにはいきません。5年生から本格的に受験勉強をはじめたとすると、それから1年間は自宅学習で基礎を固めるのが良いのです。
また5年生の範囲であれば自宅でも親が面倒を見ることができますので、あえて費用を負担してまで塾に通わせる必要はありません。
もし親が教え切れない分野が多すぎると判断した場合(国語、理科など)は、そのコマのみ塾で教えてもらう方法もあります。大手の集団進学塾の場合ですと、入塾すると基本的に4科まとめての授業料が必要になります。国語だけ・・とか理科だけ・・というわけにはいきませんから、そういう面でも個別指導塾がおすすめです。
必要に応じてコマ数を調整しながら、入塾する時期を考え有効活用しましょう。


[個別指導塾]
>>明光義塾・・・・・・・・・・・・・・補習塾であるが受験指導も可能。教室数が多い
>>トーマス・・・・・・・・・・・・・・・完全1:1指導+DVD試聴学習。授業料が高額
>>個太郎・・・・・・・・・・・・・・・・補習塾であるが中堅校までの受験指導可。市進グループ
>>栄光ゼミナール(個別)・・栄光グループでも個別指導を実施
>>個別指導塾ドクター・・・・・N研・サピ・ワセアカ対策で有名。塾のための塾

中学受験 スポンサーサイト




中学受験 学校選び お役立ちリンク


>>間違いだらけの塾選び

>>偏差値だけに頼らない私立中学選び

自宅学習成功の秘訣

  • ブログパーツ