どれくらい勉強すればよいのか?

子供に自ら進んで勉強をすることを期待しても、なかなか難しいものだと思います。小学生になれば色々なことに興味を持ち出す頃でもあるため、親が思うように勉強はしてくれません。
また中学生になると、今度は部活動などが忙しく、体力的にもゆとりがなくなってきます。

[小学生]
・家で毎日ゲームばかりしていて、うるさく言わないと宿題すらやろうとしない

[中学生]
部活が忙しい。ゲームばかりしている。親の躾などには耳も貸さなくなる

というのが現実かもしれません。


「どれくら勉強すればよいのか?」
これは誰でも一度は悩むことだと思います。
子供の年令(学年)とも大きく係わる問題なので、しっかりと各自で見極めてあげる必要があります。

グラフ
上のグラフは1日平均の勉強時間です(グラフ:Benesse教育情報サイト)。学年が進むにつれて勉強時間が延びていることが分かりますが、中学2年生は約半数が60分未満となっている点が特徴的です。これは部活やその他学校生活が忙しいことや、中だるみが起きている可能性があります。つまり中学2年生時は学習時間の確保よりも、より効率を高めた学習を心がけなければならないと言えます。

<学年別勉強時間/平均>
小学1年・・・・・・・・・・15分
小学2年・・・・・・・・・・20分
小学3年・・・・・・・・・・30分
小学4年・・・・・・・・・・40分
小学5年・・・・・・・・・・40分
小学6年・・・・・・・・・・70分

中学1年・・・・・・・・・・90分
中学2年・・・・・・・・・・60分
中学3年・・・・・・・・・100分

受験を控えた小学6年と中学3年が勉強時間が多いことが分かりますが、これはあくまでも全ての小学生を対象とした場合の学習時間であるため、中学受験を目指す場合は小学4年生までは上記のままで問題ありませんが、5年生以降はその2倍強の学習時間を確保するのが妥当です。
→小学5年生・・・・・・90〜100分(平日90分、週末120分、休息日1日で平均100分となります)
  小学6年生・・・・・120〜150分(平日120分、週末180分、休息日1日で平均140分となります)


学習頻度も重要

人間の脳は記憶してから1週間も経つと、その内容をほとんど忘れてしまうようです。つまり一度学習したことを、しっかりと身につけるためには「復習」が必要だということになります。しかし1週間経つと忘れているわけですから、これでは復習しても効率が悪いだけです。
つまり、学校や塾から帰ってきたらすぐに復習するというのが理想です。しかしなかなか現実はそうはいかないため、少なくとも翌日中には復習をするようにします。
復習といってもガッチリ覚えてしまおうという程に力んでやる必要はなく、ノートや教科書を読み返してみたり、数学であれば練習問題のみをざっと解いてみるだけでも随分と効果はあります。

週末に一気に復習するのではなく、毎日コツコツと復習することが効率良く知識を定着させられます。

また記憶に頼る分野の学習は、何度も反復し繰り返すことで、確実性を上げることができます。

(例)漢字学習の場合
・1冊の問題集に絞り、1日1ページずつコツコツと解き進める(半年かけてでも丁寧に学習する)
・一通り終えたら、間違えた漢字のみをもう一度解きなおす(1ヶ月程度で終えるペースで取り組む)
・そして更に間違えてしまったものを、解きなおす(2週間で完成させます)

ポイントとしては、前日やったページで書けなかった漢字のみを解き直してから、その日のページを進めることです。前日に解けなかったものの解き直しをしながら、先に進めていきます。
(例) 今日の予定ページ・・・P10  
    今日の学習範囲・・・・P9の解き直し P10ページ

学習習慣は親の責任でもある

小学低学年の幼い子供に勉強の予定を組み立てさせるのは、まずムリです。予定を計画するということは、先々までの予定を把握していなければ計画できません。
子供にはその日の行動を想像することくらいしかできないものなのです。ましてや1週間、月間の予定となると、ちゃんとしたものは作ることができません。

※カレンダーに記入して”作ったつもり”になる場合がありますが、実際に細かく親がチェックすると他の予定をすっかり忘れていて、単に問題集のページ番号を羅列するだけになっていたりします。

子供は親の都合で回している「家庭内時間軸」に基づいて暮らしています。
食事の時間、入浴の時間etc・・・全ては親が決めた時間軸で回っているのです。これらの予定の隙間をついて自宅学習をする時間を作らなくてはならないのですから、学習の習慣がしっかりと付くまでは、やはり親がムリの無い計画を立てるのがベストだと思われます。

また多少の時間のズレは気にしないであげましょう。

「早くお風呂に入りなさい」
「なんで言われる前に自分でできないの!?」
「早く・・・」
「早く・・・」

と言ってばかりではありませんか?
自分が子供の頃を思い出してみましょう・・・。
子供にも子供のキモチや都合があるのです。大人でも自宅にいる時は、ついリラックスしすぎたり、ズルズルとしてしまうことがあると思います。
常に焦らせるようなことばかりしないことが大切だと思います。

中学受験 スポンサーサイト




中学受験 学校選び お役立ちリンク


>>間違いだらけの塾選び

>>偏差値だけに頼らない私立中学選び

自宅学習成功の秘訣

  • ブログパーツ