焦らない、怒らない・・

自宅で子供の勉強を見ていると誰でも感じることですが「なんでこんな簡単なものが理解できないんだろう・・」「もっとやる気を持って取り組めないものか・・」と思い、歯がゆさを感じるものです。
そしてつい子供に対して感情的になってしまったり、怒ってしまったり・・・。そんなことを繰り返している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
親の役割は勉強から学習へでもお話した通り、「自主的に学習できる環境を作る」ことです。確かに時には厳しく叱ったり、教え込むことが学習内容を定着させることに役立つときもあります。しかし多くの受験生たちは、怒られたりすることでやる気を失ってしまいます。その結果「自ら学ぼう」とする意欲を無くしてしまうばかりか、机に向かうことすら苦痛と感じるようになっていきます。
またいつも過干渉である親がいると、そばにいなければ机に向かわなかったり、机の横にいてくれなければ考えて学習することができなくなる子供がいます。また「あとでお母さん(お父さん)に聞けばいいや」と、”考える”という本来の学習スタンスを見失ってしまうこともあります。「学習」とは自ら積極的に課題を見出し、それを突破していく力量を付けていくことが不可欠です。
机の横にいつも一緒に座りながら、かかりっきりで勉強を教え込むことは、度が過ぎると粘り強さや考える力を後退させるリスクを伴うと思って下さい。
いつも机の横で面倒を見るというのは「うちの子はまだ一人で勉強できない」とか「少しでも効率を上げてテキストを進めたい」という、言わば”親の焦り”の象徴です。これが結果的に学習の阻害となっているのに気が付く親とそうでない親の差が、子供の成績に大きく影響するのです。
確かに親が教え込めば、短期的な・・・それも範囲が限定された塾の実力テスト的なものでは高得点が取れるでしょう。しかし実際の入試問題は範囲が広く、色々な分野を組み合わせた良問が数多く出題されるのです。自分で考える習慣がなければとても対応できません。
週末の塾のテストでは成績優秀でも、一般の模擬テストでは全く結果が出せない・・・思い当たる方は自分が子供に対する接し方を見直してみてはいかがでしょうか。


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受験生を持つ親の役割

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