○と×の考え方

子供達が自信を持って学習に取り組むようにするためには結果よりもプロセスを重視すべきですが、結果をおろそかにしてよいというものではありません。結果に結びつけさせるためにプロセスを大切にするのです。ポイントはチャレンジする果敢な勇気と希望を維持させることです。難しい分野の勉強も、分厚いテキストをやり遂げる根性も、チャレンジ精神が無ければできません。萎縮することなく、どんどん自主的にチャレンジできる場をつくってあげることです。

タイトルに「○と×の考え方」と書きました。
どんなテキストも模擬試験に出題される問題の結果は「○か×」しかありません。一部の進学塾で無回答の問題に印をつけているところがあるくらいです。
みなさんはこの○と×をどう考えていますか?
○なら良くて、×はダメ・・・と単純に見ていませんか?
でもよく考えて下さい。○(正解)の問題は、そのテキストをやらなくてもできたはずです。もしかしたらもう二度と復習する必要が無いかも知れません。プロセスを大切にと言いましたが、ここで大切なのは「×になった問題」です。極端に言えば正解できた○の問題は無視してもかまいません。不正解だった×の問題にこそ注目し、「どうして解けなかったのか」をしっかりと分析しましょう。
基本的な部分を理解できていないのか・・基礎はできたが応用力に欠けているのか・・。或いは、ほんの些細な部分を理解していないからなのか・・。

旅人算を間違えた場合、差集算の考え方ができないのか・・速度の問題自体が苦手なのか・・それとも単純に単位換算で間違えているかという内容によりその後の対策は変わってきますし、しっかりとした対策を講じることで、確実に実力はついてくるはずです。しかし「これ、前やった問題と同じなのになんで間違えるの!もう一回見直ししなさい!」などと怒っていては、子供はたまりません。どうして間違えたのかが解らないのに、解説を読んで理解しなさいと言っても実際に使える実力にはなりません。

間違えた問題はきちんと整理して、その後の学習計画に活用しましょう。
「×」こそ宝となるのです。

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受験生を持つ親の役割

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