できたことをあるがままに認める

小学生では自分の悩みや不安を素直に誰かに相談したり、打ち明けたりすることができません。このため大人には想像しないようなことで悩んでいるケースがあります。
「テストで良い成績が出ないと怒られるのではないか・・」「言われた通りに勉強しないと嫌われるのではないか・・」「自分はダメな子供なんじゃないか・・」。こうした悩みを作っている根本的な原因は過剰な期待を寄せる親にあると言われています。

余計な不安や心配を抱えて、まだ幼い小学生が過酷な受験勉強を進めるのはとても大変なことで、自分の中にある課題を処理できずに成績が上がらないばかりか、日々の学校生活でさえ元気や活力に衰えが見えることがあります。自分の悩みを打ち明けるのは相当な勇気が必要なのです。

テストの点が悪くても・・勉強が思うようにはかどらなくても、子供が頑張っている姿を素直に認め続けることが必要です。そうすることで子供は安心して机に向かうことができますし、ビクビク怯えることなく伸び伸びと自由な発想を働かせることができるようになります。

大手の進学塾では「連絡帳」などを使い、家庭と塾の教室との連携を図っているところがあります。建前としてはその日の授業の内容や理解度を保護者に伝えるというものですが、実際に使っている連絡帳を見ると実態はそうではありません。連絡帳は生徒を通じてやりとりされますから、生徒が先生や親が何を書いているかを見ることができます。そこにもし「理解度C」とか書かれていたら、子供はがっかりするでしょう。こうした連絡帳は単なる「連絡」を行うツールとして存在するのではなく、塾の先生が生徒が見ることを想定して「今日は難しい分野だったけどよく頑張りました」と記入するのです。本当の連絡は月に1度程度のペースで保護者に郵送される場合が多く、この連絡帳はあくまでも生徒に対する愛情表現であったり、やる気を維持させるためのものであると言えます。

出来ないことを指摘するより、できたことをあるがままに認めて褒めてあげましょう。

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受験生を持つ親の役割

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