中学入学を控えた親御様へ・・ちょっとしたアドバイス

中学受験を経験した各家庭に、中学入学後に注意してもらいたい事があります。
それは子供に対して「過干渉にならない」という事です。
中学受験は「親の受験」と言われるほど、親(特に母親)が強く係わっています。親のプライドで受験をすると言っても過言ではありません。
中学入学後は、是非、お子さんの自主性を尊重してあげて下さい。

もちろん、中学に通学するようになれば、慣れない電車通学や激しい部活動で、1年間程度は親がフォローしてあげた方がよいとは思います。
自分の身の回りのスケジュール管理も上手くできません。サポートするという意味では、親の役割も終わったわけではありません。忙しさは公立中学とは比べ物になりませんから。

しかし・・・
中学受験時のように、中学入学後も「問題集はコレをやりなさい・・。塾はここに通いなさい・・・。もっと勉強する時間があるはずだ・・」など、小学生時代と同じ係わり方を引きずる親が多いのが現状です。
無事に難関中学校に合格した場合はなおさらです。
「将来は早慶!国公立大学だ!」などと夢見るのも分からなくはありません。
小学生時代の子供のガンバリを見て、中学に行ったら「サボっている」と思ってしまいがちです。

が・・しかし・・
親が描く理想通りに物事が進むのではありません。

「バーンアウト」という言葉があります。
中学受験の競争を勝ち抜いた結果、入学後はまるで抜け殻のようになる状態です。
勉強はおろか、友達とも遊ぶこともなく、ただ毎日家でゴロゴロ・・・
そうなったら最悪です!それを見た親は「毎日 何やってんだ!」的な言葉を日々繰り返し浴びせてしまいます。そうして負のスパイラルに陥っていくのです。
どこの学校でも毎年必ず数名の自主退学者が出ます。「うちの子に限って」は通用しません。
どの家庭でも起こりうる現象なのです。


また、中学時代に、子供達は思春期の真っ只中に入っていきます。
体も心も「子供から大人へ変化」する大切な時期です。その時、自我が芽生えるのですが、それを親が塞ぎこんで良いのでしょうか?

「アレをやりなさい!コレもしなさい!・・」と指示ばかり・・。
これでは子供は自主的に行動することを学習できません。
学校への忘れ物をしたり、テストで失敗したり、友達とトラブルになったりしながら、どんどん大人への階段を登っていくのです。
時にはこうした失敗をすることで、反省し次の失敗をしないような方法を見出すのが人間の成長です。
1回で対応できる子もいれば、何度も何度も同じミスを繰り返しながら大人になる子もいます。
難しいかも知れませんが、焦らず見守るというスタンスをとるようにしましょう。

大学受験まで6年あります。
早い段階で「自分で物事を考え、計画し、それを確実に実行していく行動力」をつけなくてはなりません。

「言われないと何もできない。しない・・」そんな子供になっていませんか?

もしそうなら、それはこれまでの子育てが、子供をそうしてるんだと思います。







中学入学後の学習

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