SAPIX(サピックス)・・難関校に驚異的な進学実績を持つ

中学受験の進学塾で最難関クラスの上位校を目指すような優秀な生徒が集まる塾として有名です。その学習量は他を圧倒していて、すさまじい量となっています。
SAPIX(サピックス)がターゲットにしている生徒は最も優秀な生徒であると考えて下さい。首都圏で最優秀レベル生徒を集めていて、他塾を圧倒する華やかな実績を継続しています。

定型のテキストなどはなく、デイリーサピックスとデイリーサポートという分野毎のプリントが配布され授業が行われます。

SAPIXテキスト

また宿題用のプリントや補完教材が配布されるため、とても全てをこなしきれないボリュームとなっています。夜中の12時や1時までかかって小学性が取り組むのは考え物です。
基本的には授業の内容を、その日のうちに帰宅後に復習し、その1週間のうちで確実なものとしていけば、大きな実力が付くことは間違いありません。
が・・しかし・・・
サピックスに通う8割以上の生徒が授業の内容通りに学習進度は進まず、いわば落ちこぼれ的な存在となっています。サピックスのカリキュラムについていける、ほんの一握りの生徒だけが、難関校を突破する実力をつけていくのです。
ほとんどの生徒がサピックスの学習進度についていくことは不可能であるため、潰れてしまうか、実力がつかないまま月日が経過してしまうことも・・。
なぜ、ここまで膨大な量の宿題を出すのでしょうか??答えは簡単です。サピックスに通わせるような親は、とても教育熱心で、最上位の学校に合格することを夢みています。
つまり、ぬるい内容ではそうした親からのクレーム対象となってしまうため、「これでもか!」というくらいの宿題を出すと言われています。膨大な量の宿題をやり終えることが使命となってしまい、深部まで掘り下げた実力がつきにくかったり、ケアレスミス連発の要因ともなってしまうため注意が必要です。

また6年生対象に夏期集中志望校錬成特訓という単科があります。1日に480分もの授業を5日間集中的に行います。その後には難関校SS特訓というものもあり、受験日当日に状態をピークに仕上げるためのもので、まさに受験夏休以降は受験一色となるわけです。
その他、様々な苦手部分を克服するために単科が設定されていますが、他の進学塾と同様に日々の授業についていけない生徒が、こうした単科を受講するのは全てが消化不良となりとても危険なことになります。

持って生まれた処理能力の高さが必要な高度な授業展開

麻布中学などは知識が豊富なだけでは合格はできません。「考える力」を持っているような、生まれつきの能力が合格に左右します。極端に言えば、努力だけでは合格は困難だと言えます。しかし、サピックスは麻布中学に100名以上の合格者を輩出していますから、こうした実績からも、もともとの能力が高い生徒が集まっている進学塾だと言えるでしょう。日能研などは上から下まで幅広い生徒が通っていますから、そういう点ではサピックスは特別な塾なのです。授業の内容も、演習問題を解く時間を多くとっているため、先生からの解説の時間は他の進学塾と比較すると、かなり少なくなっています。より実践的であるので、成績上位者には効率よく学習を進められるのです。しかし、基礎からしっかり身につけたいという生徒では、全く太刀打ちできなくなってしまいます。
また一度お休みをすると、それを取り戻すのは困難となってしまいます。それくらいハイレベルでスピード感のあるカリキュラムとなっています。

1〜2か月に1度の定期的な組分けテストの結果で、クラス替えが行われます。この頻度が多いため、先生が変わってしまったり、周りの友達とも離れ離れになったりと、生徒が混乱してしまうことがあります。
また志望校別のクラスに入るには、相当の実力が必要になるため、5年生終わりまでには上のクラスに入っておく必要があります。本人がいくら希望しても、実力以上のクラスで授業を受けることはできないのです。進学塾はどこでも同じですが、最終的にはいかに効率よく収益を上げるかです。収益を上げるには上質でおしげもなくお金を出せる生徒をいかに多く集めるかがポイントになるため、そのためには「上位校合格実績」をセールスポイントにする必要があります。残念ながら合格見込みの無い生徒に、授業をする理由は経営戦略上、ありえない話なのです。

<SAPIXのメリット>
御三家などを目指す場合で、最後までやり遂げる根性と体力を兼ね備えた最上位の生徒が学ぶ場としては最高の環境だと思います。
復習をメインに据え、徹底して実践的な力を養うことを行います。これだけのボリュームの学習は、おそらく生涯やることはないと思えるくらいです。家族ぐるみでサピックス一色に染まる覚悟で入塾する意思が必要です。

<SAPIXのデメリット>
膨大な量の宿題は、最上位の生徒向けであり、通常はとても消化しきれるものではありません。親が積極的に係わり、取捨選択する眼力がなければ子供は潰れてしまいます。
サピックスに通うのであれば、普通の小学性が経験する様々なものを犠牲にしなければならなくなります。それはたとえ学校行事でもそうです。修学旅行にも行かせる余裕がなくなる家庭もあります(・・・これは親に心のゆとりがなくなる)。また学校行事に参加している暇は無いなどと言い出す親もいます。親が子供以上に入れ込み、結果的に正常な判断すらできなくなるということです。入試直前の1月は、学校を欠席させてしまう家庭もあるようです。
プリント画像

<費用>
5年生、6年生:44千円〜49千円
夏期講習:95千円〜150千円

SAPIXで陥りやすいこと

とにかく膨大な量の宿題を全て消化している生徒はほとんど見当たりません。最優秀な生徒でさえ困難な程です。決して全てを消化する必要は無いと思います。何か苦手で何をやらなくてはならないかが判るように自宅学習を組み立てるべきです。宿題を終わらせることが本来の目的ではありませんから。
デイリーチェックやマンスリーで解けなかった問題からしっかりと復習し、苦手分野をしっかりと見極めて下さい。そのことを繰り返せば、確実に実力が付いてきます。

サピックスは御三家と言われる学校をターゲットに授業やカリキュラムが組まれているため、それ以下の学校では過剰な学習量となります。基本から学ぶという授業はほとんどないため、こうした特徴を知らずに入塾すると、学習スタイルを根本的に見直す必要が出てしまいます。レベルが高すぎる授業内容であるため、志望校には不要な難問まで膨大な時間を割いて取り組んでしまうことがあります。優先順位をつけて、冷静に判断しましょう。

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