20年前から完全1:1の個別指導を実現しているTOMAS(トーマス)

完全個別授業を20年前から行っている個別指導塾の老舗です。首都圏に約60箇所に教室を展開していて、最近になりリソー教育グループの傘下となりました。教室はとても清潔感に溢れていて、授業はパテーションで完全にスペースが仕切られています。
個別に全て小さなホワイトボードが完備されています。
また社会と理科はほとんどの生徒が集団で授業を受けます(もちろん個別授業を申し込むこともできます)。また「DVDを観る権利」が付いてくるため、好きな時間に予め本部で撮影した授業内容のDVD映像を専用のパソコンで観ることができます(何度でも観ることができます)。

どの教室も1階部分の入り口が先生方のデスクが並べてあり、その後方に質問をしにきた生徒と一緒に勉強する長テーブルが置いてあります(あまり質問している生徒はいませんが・・)。

破格の費用に親の負担は甚大

TOMASに関しては、とにかく費用が異常に高額です。
算数と国語は1:1個別指導ですが、社会と理科は塾が授業を独自に録画したDVDを見て学習します。
平均すると月に10万円以上はかかります。
また他の塾でもそうですが長期休暇期間は通常の授業のコマ数は月謝内にカウントされずに、別途「講習」という形でコマを「追加」することになります。追加しなければ夏休みなどに塾で授業を受けることができません。
つまり月謝以外に追加のコマ数分だけ料金が発生しますから、多い月は20〜30万円にものぼることが珍しくありません。個別指導の授業を追加すればするほど、料金が上がっていくシステムです。
またテキスト代、維持費や管理費用などという名目の費用が加算されてくるため「一体この費用は何の費用だろう・・」と思うことが頻繁にあります。例えば新しいテキストはまだ受け取っていないのに、請求だけ上がってくる・・・という声も聞きます。

従来は、DVDでの授業を毎週必ず1回は受けなければなりませんでした。
全員が教室に集まり集団でDVDを観る授業となります(観終わる頃に先生が入室してきて、宿題を出したりします)。そして後日、今度は先生が実際に教壇に立ち、同じコマを集団での授業を受けるというシステムでした・・が・・・そのシステムが2008年頃から「DVDは観ても観なくてもどちらでも良いけど、観る権利として料金は今までと同じだけかかります」というシステムに変更になりました。
そしてリソーグループの傘下に入ったあたりは、テキストも教室に届かなかったり(当然生徒はテキスト無しの古いテキストのコピーで授業を受ける)など、会社内が常にバタバタしている雰囲気がありました。

また個別授業を受け持つ先生はスーツ姿で立派な印象を受けますが、大半は大学生のアルバイトです。大学生のアルバイトではダメだと言うことではありませんが、これだけ高額の費用を支払いながら学生アルバイトでは納得しにくい部分があります。
ちなみに現役の東大生を家庭教師として個人契約しても、1時間3000円程度です。週に4時間来て頂いても交通費を含めて50000円で収まります。自宅で授業を受けられ、しかも完全個人指導である家庭教師の費用の2〜3倍もかかるTOMAS効果はいかなるものなのでしょうか?
TOMASに通わせる教育熱心な家庭ですから、高額な費用捻出にも躊躇はありません。教室の前にはいつも高級セダンが送り迎えに来ています。

教育機関として、そろそろ方針を転換されることを期待します。

日能研・SAPIX対策としてのTOMAS

日能研やSAPIX、早稲田アカデミーでの授業についていくことはとても難しいと紹介しました。つまりこれらの進学塾向けの塾が存在します。塾のための塾です。
これがTOMASなのです。TOMASも難関校への合格実績が数多くある進学塾ですが、実際は「掛け持ち」受験生がとても多いことで有名です。
SAPIXの授業についていくために週に1度、TOMASで個別授業を受ける・・・言い方が良くないかも知れませんが、TOMASの実績は他の塾の実績でもあると言えます。TOMASだけで難関校を突破するのは難しいのです。
建前としては授業を行う先生以外に担任の先生が1人つき、授業内容を把握しながら学習プランを立てていく・・・となっていますが、実態はそうでない場合がほとんどです。「通い帳」のようなノートで家庭と教室の連携を図っていますが「ハンを押すだけ」の形式ばったもので愛情は感じ取れません。

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