長文の頻出テーマをまとめ一通りの知識を蓄える

中学受験用の国語の過去問をご覧になった方なら解ると思いますが、最近の出題レベルは非常に高くなってきています。中堅校以上の学校では主人公が高校生であったり、中には大人が中心になっている物語文が出題されます。物語文は主人公の心情を問う問題が出題されるため、大人や高校生の「恋」や「愛」などの心情を小学生に問うわけですから非常に難しい問題となるわけです。
また説明文や論説文などにおいても高校入試に出題されるものと同じ文章が出題されます。その内容も「文芸」「言論」など、大人でもほとんど知識を持たないような難しいもので、普通の小学生ではまず読んだこともない文章からの出題が目立つようになっています。

数年前までは中学受験に頻出の作家の作品を読むことが受験勉強の一貫で推奨されていましたが(今でもそう言う人がいます)、実際は「頻出作家」は激減する一方で、その意味が薄れつつあります。

例)あさのあつこ池田昌子伊集院静 等

伊集院氏などは10校に1校の割合で出題された年もあったほどですが、今ではその数も激減している状態で、特に頻出されるような作家はいなくなりました。

ではどのように対応したら良いのでしょうか。
まずは読解力を養う必要がありますが、それには「過去問の文章を毎日音読する」ことを紹介しました。読解力がなければ文章を読み解くことはできないため、必ずこれは続けて行って下さい。
もっと具体的に効果を求めるために、中学受験に頻出するテーマごとに一通りの知識を増やす取り組みをしましょう。知識が無ければ文章を読んでも「理解」することが難しいからです。例えば何の知識も無いのにいきなり「物理」に関する本を読んでも、読むことはできても内容はちんぴんかんぷん・・・。飛躍的な読解力と受験用のテクニックを駆使できるような難関校を目指すような受験生ならいざ知らず、通常では一般知識が無ければ内容を理解することはできません。

[頻出テーマ]
・親子
・友人
・言語、コミュニケーション
・文学史

この4つのテーマで全体の4割弱の学校が出題をしています。
また今後注目すべきテーマとして「環境問題」や「食品(安全安心)」「金融」などの時事問題も注意していかなければなりません。テーマを10コくらいに広げることで、相当の分野をカバーできるはずです。これは年度別に多少変わってきますから、世間で取り上げられるような問題についてある程度の知識が得られるように、簡潔にまとめたもので学習しておきましょう。記述問題には大変役に立ちます。

最後に国語の受験勉強は”雲をつかむ”ような部分がありますが、自宅学習でできる事を次にまとめましたので参考にして下さい。

(1)4年生までは”楽しい読書”をする
(2)5年生からは過去問の文章を音読する
(3)テーマを決めてその分野の知識を増やす
(4)6年生夏からは個別指導塾などで演習問題を繰り返す


こでだけで中堅校までならかなりの部分をカバーできるはずです。

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