面接試験基本マニュアル
中学受験での面接は参考程度であり、面接だけで不合格になるようなことはほとんどありません。しかしわざわざ時間を割いてまで面接を実施するわけですから、学校側は何らかの意図を持っているはずです。例えば・・・
・集団生活ができるかどうか
・健康状態
・その他、何か問題はないか
などが考えられます。
受験生本人は元気よく小学生らしい態度で、面接に臨めばまず問題はありませんが、保護者同伴面接の場合は、むしろ親の態度や発言などに気をつけるべきです。親を見ればどのような家庭環境で育ってきたのか、一般的な常識の範囲で生活していけるのかどうかがわかります。
面接にはいくつかの定型パターン(基本マナー)がありますので、しっかりとポイントだけをおさえて面接に臨みましょう
面接の基本マナー
経験を積んだ面接官は第一印象で概ねの判断ができるといいます。もちろん毎年多くの受験生を面接しているわけですから、それは納得できる話です
では第一印象はどこで決まるのか
→ドアをノックして着席するまでの30秒間
簡単な動作ですが緊張していると思わぬことになりかねませんので、何度も練習しておきましょう。
→習うより慣れろ
◆面接までの準備◆
中学受験時の面接は入試終了後に受験番号順に割り当てられた面接会場へ移動して、すぐに面接を受ける場合が多くなっています
・トイレは済ませておく(服装や髪型の乱れを確認します)
・面接会場の前でテスト結果を聞くなどの私語はできるだけ慎みます。携帯メールなども厳禁です
・入室後に確認される受験番号、名前、自分の小学校名をもう一度復習しておきましょう
◆入室・退室の基本動作◆
ここでは保護者同伴での面接マナーについてお話します
・入室・・・・受験生は手でこぶしを作り、中指の関節でドアを2回ノックします
・ 〃 ・・・・ノック後、中から「どうぞ」の声が聞こえてから、ドアを開けます(ドアノブは離さない)
・ 〃 ・・・・ドアを開けたら受験生から先に一歩中に入ります
・ 〃 ・・・・ドアノブは親が持ち替えて静かに閉めます
→面接官にお尻を向けないよう斜めの立ち位置でドアを閉めましょう
・ 〃 ・・・・ドアを閉めたら2人で面接官に正対し、最初の言葉「失礼いたします」と約30度頭を下げます
→「失礼いたします」と全て言い終わってから、ゆっくりと頭を下げます
・ 〃 ・・・・面接官の前のイスまで二人で歩いていきます
この時にどちらのイスに受験生が座るか指示があります
イスまで歩いたら、イスの横で立ったまま姿勢を正します
・ 〃 ・・・・「着席してください」「どうぞ」と着席をうながされたら「よろしくお願いします」と言い礼をします
→この時、頭は45度下げます
→その後、イスに着席します。アゴを引き背筋を伸ばし、背もたれにはもたれません
→受験生と父親の場合は膝の上で軽くこぶしを握ります
・退出時・・・「以上で終わります」と言われたら、まずイスの横に立ち「ありがとうございました」と言います
→頭を下げる角度は45度
・ 〃 ・・・・・受験生を前にドアまで歩いたら、面接官に向き直り軽くお辞儀をします(頭は15度程度)
普段なら簡単にできる動作でも、面接会場では周りの受験生の影響もあり緊迫した空気が漂っています。多くの受験生は面接終了後に「もっと練習しておけばよかった」と感じます。それだけ面接は硬くなってしまい、ギクシャクしたものになりがちです。何度も練習して慣れておくことが大切です。
[注意点]
・受験生に向けられた質問には保護者が口を挟まないようにします
・受験生は緊張で練習の半分程度しか話すことができませんが、焦る必要はありません。
・保護者が受験生のモジモジした態度をカバーしようと、喋りすぎることがありますから注意しましょう
・聞かれた事だけに適切に、簡潔に返答します
・想定される質問事項に対し、あまりにも「模範解答」のような話ばかりでは好感を持たれません
事実を正直に話すことが大切です
・親が緊張するとそれが受験生に強く伝染しますからリラックスするよう心がけます
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