面接試験の合否ウェイトはどれくらい?

面接を実施する学校は最近では少なくなってきましたが、推薦入試などでは必ず面接が行われます。しかし心配する程のものではなく、面接点だけで不合格になるようなことは一部の学校を除いてほとんどありません(全体の約9割は参考程度かボーダーライン上での振り分け)。
学校側が面接で得たい情報とは何か・・・

・受験生の人柄や集団生活ができるかどうか
・合格した後の進学の意思はどうか


の2点になり、大人の就職活動の際の面接のように論理的な考え方や話し方ができるか・・などを細かくチェックする性質のものではありません。
元気で明るく受け答えできればそれで大丈夫で、減点方式ではなく加点方式だと考えて間違いありません。
また面接には親と同伴の場合もあります。その場合は親がしっかりとした志望動機や家庭での子供の生活態度、学校の教育方針や理念などは頭に入れておかなくてはなりません。

服装も大げさなものは不要で、逆に子供が普段着ないような堅苦しい服装ではテスト自体に影響してしまいます。
「普段着で良い」とされていますが、清潔感があり子供らしい格好なら良いでしょう。男の子なら白いシャツに紺のベスト、黒のコーデュロイパンツ。汚れたり古ぼけたりしなければ普段着のチノパンでも問題ありません。靴は黒かあまり派手でないスニーカーで大丈夫です(子供は上履き、保護者はスリッパの場合がほとんどですが・・)。
女の子も幼稚園の”お受験”のようなお嬢様ルックは逆に浮いてしまいます。

[面接の準備]
家庭での簡単な練習だけで充分に対応できます。質問される内容は・・・・

[受験生に対する質問例]
・今日のテストの感想
・得意な科目/不得意科目
・好きな科目/嫌いな科目
・学校の休み時間はどう過ごしていたか
・どんな友達がいるのか
・小学校時代の一番の思い出
・特技
・入学したらやってみたいこと
・入りたいクラブ
・長所/短所
・家族関係
この中から3〜4つ程度

[保護者に対する質問例]
・志望動機
・教育方針(どんな点を伸ばしていきたいのか、どんな育て方をしてきたか など)
・今までに子育てで困った点
・子供の性格(長所や短所を含む)
・家庭での様子
受験生に対する質問例と合わせて3〜4つ程度


また併願の生徒が多い中学の場合は以下の点も聞かれる可能性があります。

・志望動機/志望理由
・学校を選んだのは誰か(父親・母親・本人・その他)
・通学経路
・併願校と両方に合格したらどちらに行きたいか

[面接の注意点]
・併願の場合は受験日で概ね学校側は察しがつくもので、偽る必要はありません
・願書に書いた内容と矛盾しないように答える練習をしましょう
・第一印象はやはり大切なのでおじぎの仕方や入退出の仕方などは練習しましょう
・とにかく明るく元気に答えることが大切です。”小学生らしさ”が必要です
・子供に投げかけられた質問に保護者が割って入って答えるのは絶対にタブーです
 答えられなくて黙ってしまっている場合でも、口出しするのはやめましょう
・入退出の仕方、おじぎの仕方、着席をうながされるまで座らないなどの面接基本動作は必ず練習します


[面接の形式]
・面接官 : 受験生・・・・・・・・・・・・1:1もしくは2:1
・面接官 : 受験生+保護者・・・・・1:2もしくは2:2(推薦入試はこのパターンが多い)
着座の位置は学校によりけりです。面接官に向かってどちらに受験生が座るかは、その場になってはじめて判ります。
また筆記試験と面接試験が同日に行われる場合、受験生と保護者は筆記試験が終わるまで会うことはできないのが普通です。面接会場の前で「ご対面」となります。

[所要時間]
受験生だけの面接の場合は5分前後
保護者同伴の場合でも10分程度のごく短い時間です


では面接を重視する学校はどこでしょうか

>> 面性を重視する学校リスト >> 面接試験基本マニュアル

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