安全校はどう選ぶべきか?

中学受験は一生に一度のことであり、その後の子供の将来に少なからずとも影響を及ぼすことになります。一生懸命に受験勉強をしてきたのですから、たとえ第一志望校でなくても、無事に合格を勝ち取りたいと誰もが思います。
そこで受験する学校を選ぶ時に悩むのは安全校選びです。なぜ悩むのかというと、どうしても偏差値表を見て下のほうにあると学業面でしっかりしていないんじゃないか・・・先生や生徒の様子はどうなんだろう・・・と、偏差値が上位にあれば良い学校、偏差値が低ければ悪い学校というイメージで判断しがちです。しかし偏差値だけで学校を選んでしまい、入学後に後悔するばかりか受験にさえ失敗し、結局公立中学に通うことになってしまう生徒もいます。

もちろん偏差値は大きな判断材料であることは間違いありませんし、これだけ多くの中学の中から受験する学校を選ぶためには、初期の段階で選別していくことも必要です。
しかし一昔前までは偏差値表の一番下にランクされていた学校が、ほんの数年で中堅校へと変貌を遂げる例は少なくありません。要するに大学進学を最終のゴールとするならば、大学へ進学できる学力を備えさせるべく学校のカリキュラムの変更を行い、大きな実績を獲得する学校が数多く存在するのです。
例えば豊島○女子学園は、昔は偏差値表にさえ記載されないほど下に位置していましたが、今では難関校の仲間入りを果たしています。また千葉にある市○中学も数年前までは中堅クラスでしたが、今では千葉の御三家と呼ばれる程で早稲田大学に毎年100名程度の合格者を輩出しています。

こうした実態を調べるためには実際に学校説明会に参加し、他校との比較を肌で感じることが一番です。今は中堅以下の学校でも、現在進行形で変革を行っている学校なら数年後は大学進学率を飛躍的に伸ばしてくるでしょう。
ちなみに安○学園中学は偏差値表では下に位置していますが、数年前から大学進学を強く意識したカリキュラムに変更していますので、今後3〜4年後にはかなりの実績を取るようになるはずです。

余談ですが、中高一貫校でも高校から外部で生徒を募集する学校は、是非その高校の偏差値表を見て下さい。中学受験時に仮に偏差値が45程度の中学でも、その学校に高校から入学しようとした場合は、偏差値が10〜15程度高くなっていることに気づかれると思います。特進クラスともなれば20前後も上昇する学校があります。要するに中学入試は中学受験をする上位20%程度の小学生の中での偏差であり、高校受験はほぼ全ての高校生の中での偏差となるわけです。
中学受験時に45だった偏差値が高校から入学しようと思ったら60以上(通知表でいうとオール4クラス)じゃないと合格できない・・という事を考えれば、偏差値が低くても決して悪い学校ではないわけです。よく分析してみて下さい。「お買い得」な学校がいくつもあります。

例えば千葉にある八千代松○中はその代表例です。
中学受験時の偏差値はどの偏差値表を見ても45以下です。推薦入試となると39〜42程度。しかし高校から入学するとなると、特進クラスでなくてもその偏差値を上回る県立高校は3校しかないばかりか、高校受験の雑誌などには立派な進学校として紹介されています。実際の大学進学状況というと、さすがに東大はほとんど見当たらず早慶も毎年パラパラと合格している程度ですが、卒業生総数以上の4年生大学の合格数を現役生徒のみで獲得しています。
これは特別な上位校でない限り、県立高校では到底考えられない実績なのです。

>>参考ページ 「全滅を免れるための賢い併願術」

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>>四谷大塚 入試情報センター

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