5年生 夏

夏休になると勉強時間が豊富にとれます。大手進学塾では5年上のテキストを終了し、夏休期間中は夏期講習で5年上の範囲の総復習を行います。なぜ大手進学塾は既に5年上の範囲を終了しているのか・・・答えは簡単です。進学塾では2月からこのテキストで授業をしているからです。
毎年2月は受験があり、これまでの受験生は全員卒業していくからです。そこで塾の経営的には2月から新しい生徒を募集する必要があるのです。このため進学塾ではテキストの切り替えが2月と9月に行われます。

よって自宅学習で四谷大塚の予習シリーズを使った勉強を4月からはじめた受験生は、夏休前までに全ての分野を終了することができないはずで、大抵は4つ程度の単元は残るはずです。しかし、ここが挽回するチャンスです。5年上分野を終了させ、尚且つ自分のペースでじっくりとその内容を定着させていきます。進学塾の夏期講習は各個人の得意不得意に関係なく、全体をさら〜っと復習し、その宿題や復習に追われる毎日となります。しかし自宅学習の場合は、自分の苦手分野に特化したりと独自のプランで勉強することができます。
また塾の授業スケジュールに縛られることなく、家族旅行や友達との遊びも計画できるのも自宅学習のメリットです。

四谷大塚 予習シリーズを使った毎日の学習法

<算数>
まずは予習シリーズの残りの単元を1週間で2つのペースで消化します。目安としては8月のお盆までには完了しましょう。学校がお休みなため、週に2分野はそれほど苦にはならないはずです。
予習シリーズの基本問題は正答率70%程度を目標に取り組みます。余裕があれば練習問題までできればよいですが、この時期に無理する必要はありません。
基本問題で間違えた問題はすぐに解答を見ながら理解をし、演習問題集などで類題を解き直します。
お盆過ぎから総復習をしますが、焦ってやたらと練習問題に手をつけたりしないことです。
おすすめの勉強法は、予習シリーズの「例題」をもう一度はじめから解法を見ずに一つずつ解いていくことです。
解けた例題には「済」マークを付けると励みになります。夏休中に全てに「済」マークが付くようになれば理想的ですが、特に難しいものについては解けなくてもかまいません・・・中堅校には必要ないからです。中堅校は予習シリーズに掲載されている「例題」がしっかり身につけば、ほぼ合格点に達します。受験は100点をとる必要はなく、概ね60点前後が最低ラインです。ですから例題が解ければそのラインには届くようになります。焦って難しい難問を解いているのは時間がかかり過ぎてよくありません。

WEB上でとても親切なサイトがあります。予習シリーズの各回ごとの解説を見ることができます。家庭で教えきれない難問も、このサイトのお陰で随分と助けられるはずです。
一部有料もしくは無料会員登録の必要がありますが、積極的に利用しましょう。

>>すぐる学習会・・・四谷大塚提携塾。教室は高田馬場にありますがネット情報が充実

>>中学受験の算数・理科ヘクトパスカル・・・算数と理科限定ですが予習シリーズの手書き解説が充実


また四谷大塚もWEB授業を開設しています。
[料金]
算数:3,150円
社会・理科:2,100円
算数+社会・理科:4,725円

>>WEB予習シリーズ
四谷大塚の予習シリーズの家庭学習を補完するためのインターネット教材。算数は授業形式、社会と理科はチェック形式で何度でも繰り返し学習できます


<国語>
予習シリーズを活用して文章題を解く練習をします。
同時に語彙力アップのために「ことばの練習帳」の解き直しまで終わらせましょう。
漢字ドリルなどの簡単なものを使っていたのであれば、そろそろ受験用のものを取り寄せて”噛み応え”のあるものに切り替えてみましょう。
受験に出題される頻度順に並べられたものなどがお勧めです。また四字熟語や同意語、類似後などの学習もすすめましょう。

また複数の学校の過去問を集めた中学入学試験問題集(国語)を購入し、文章の読解力アップをはじめましょう。やり方は簡単です。過去問を解くのではなく、出題されている物語などの文章を音読するのです。国語の入試問題は正解がいくつも考えられるようでは困るため、かなり練って考えられて作問されます。単に読書をすると言っても、興味の無い本を毎日読み続けるのは苦痛以外にありません。その点、ある本から切り抜かれた文章とは言え、受験用に出題された文章を直接読むわけですから、これほど効果的な読解力養成になる文章はありません。1000〜1500字程度の文章を読むだけですから、それほど大変なことではありません。

ポイントは音読です。音読することで理解が深まり、効果的な学習になります。

<社会・理科>
社会と理科も予習シリーズを終わらせましょう。そろそろ頭がパンク状態になる頃です。なんと言っても過去に経験の無い程の事柄を、たくさん覚えてきたわけですから。
夏休はこうした知識分野の定着を図る絶好のチャンスです。地理分野なら九州→北海道の復習に留まらず、伝統工芸品や交通機関、グラフの読み取り方など総合的な復習もします。
地理資料集などの巻末資料などにも目を通しておきます。
またサブノートの解き直しは言うまでもなく、しっかりとやりましょう。


また日々の学習進捗をチェックすることはとても重要である反面、予定していた通りに進まない子供に対し、厳しく叱咤激励ばかりを繰り返す親が非常に多いのが現実です。入り込み過ぎて感情的になってしまう事は一番避けて通らなければならない部分です。現実を見ずに理想論ばかりで無謀な計画を立ててしまうのは子供を自滅させてしまうことになりかねません。はじめのうちは「これでは余裕ありすぎ?」と思える程度がちょうど良いのです。そしてたまには休養も必要ですから、週に1日は完全に休ませて自由にさせてあげる”親のゆとり”が必要なのです。

新たに揃えるテキスト

 四谷大塚 予習シリーズ

予習シリーズ5年の4科セット(8,190円)
算数:演習問題集5年(1,680円)
    週例テスト5年
(1,680円)
国語:ことばの練習帳5年(525円)
社会:サブノート社会5年(1,050円)
理科:サブノート理科5年(1,050円)

週例テストのみ「上」を購入して下さい。このテキストは予習シリーズに準拠した問題ばかりを集めていますので、復習や確認には重宝します。

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