6年生 春

中学受験の勉強をはじめて1年が経ち、いよいよ6年生になります。学校ではやらない難しい問題を毎日こなしている受験生にとって、学校での授業は簡単すぎるほどだと思います。
しかし、そこで甘く考えないで下さい。学校では小学生に必要な基本中の基本を、じっくりと時間をかけて教えてくれます。事実、日能研やSAPIXに通う受験生でも、塾ではなんとなく解ったようなつもりでいたけど、学校の授業であらためて「あっ、、そういうことだったのか」と目からウロコ状態になることがあります。中学受験の勉強をしていても学校での授業はしっかりと聞く耳を持って受けましょう。

また毎日の自宅学習の計画も、見える形として作成します。
この時点では夏休までに「何を、どれだけ」学習するのかを表にまとめます。
まずは月間で考え、次に日別学習計画を作りましょう。学習机に貼り、一つ終えたらチェックをして学習の進捗状況を把握していきます。パソコンを使ってエクセル表などで作成すれば後の変更も容易です。初めのうちは親が単独で作成しますが、要領が解ってきたら1週間で学習するボリュームを全て書き出して、子供と「どれを何曜日にやろうか・・」と一緒に考えましょう。
そうすることで子供の意識も違います。また学校行事の予定やなどで子供も独自の世界を持っているので、一緒に考えることはとても意義があります。

[学習計画を立てる時のポイント]
・月間で大まかにとらえる
・次に日別を作成する(時間配分に注意。目安として1日に90分〜120分程度)
・必ず1週間の中に「予備日」を設けて進捗状況を調整できるようにします
・親が学習計画を作るとどうしても無理な計画になるため充分に注意します
・中学受験に向けたモチベーションを保てるよう、メリハリをつけた学習計画を作ります


<日別予定表サンプル>
学習スケジュール
午前と午後に分けて記入できるようにします。週によっては土日以外に祝日があるためです。サンプルは算数と国語に特化した1週間なので社会と理科はこの週に予定はしてません。また自宅近くの補習塾に通っている受験生のスケジュールなので宿題を中心に計画されていることが解ります。
こういう自由な発想で学習できるのが自宅学習のメリットです。

学校行事を書き込めるようにし、帰宅時間なども日別に記入すると良いでしょう。
サンプルには火曜日が何も予定を入れていません。この日は「お休み」の日ということで、どこを休みにするかは子供と話し合って決めます。こういう日は外で思う存分遊ばせてあげましょう。

サンプルを見ると解ると思いますが、1日に多くても3種類しか入れていません。実際はこれに漢字と計算問題は毎日やっています。これを5つも6つも表の中に書き込むと、子供は大きなストレスを感じます。「あ〜まだこんなにやらなくちゃいけないんだ・・」と。
できるだけ書き込む文字数を減らし簡潔に記載することが望ましいのです。表がシンプルであれば子供もストレスを感じず、やる気を出してくれます。

四谷大塚 予習シリーズを使った毎日の学習法

<算数>
3月に入ったら夏休前の7月末までの5ヶ月間で四谷大塚の予習シリーズ6年上を消化できるように計画を立てましょう。1週間で1コマ分で充分に学習できます。
7月末までに6年上を終えるという事は、その時点で小学生の履修範囲を全て終えるという事になります。その次のテキストは総合問題となりますので、もう新しい分野は出現しません。

計算問題も少しレベルを上げたものをやりはじめます。実際に受験に出題された過去問を集めたものが良いでしょう。

中学受験を目指す人の中で”すぐる学習会”という知る人ぞ知る塾が都内にあります。そこの塾がホームページで公開している計算問題用のプリントは少し難しい問題もありますが実践的で大変重宝します。活用してみるのも良いでしょう。中学受験に向けた計算力を3ヶ月でマスターできるように作問されています。

 >> 中学受験用 計算問題集

<国語>
国語はテキストを新しいものに変更して、実践的な学習に入ります。もちろんそのまま四谷大塚の予習シリーズを使っても良いのですが、国語に関して言えば、より実践的なものを求めて「私国立中受験 新演習 国語 小6上」を用意します。またこれは四谷大塚の予習シリーズと単位立が同じなのでテキストの切り替えもスムースなのが特徴です。予習シリーズと併用してこのテキストを使った授業を行う学習塾は全国に多くあります。教材の価格が予習シリーズより安価なのも嬉しいところです。
また「確認テスト」が別冊で附属されているため、各回ごとに30分程度の簡単なテストを自分でできるのも良い点です。
しかしこの教材は塾や教育機関向けの教材であるため一般には販売してくれません。手に入れるにはこまめにyahooオークションなどでチェックするとよいでしょう。オークションにはこうした教材も新本で出品されることは頻繁にあります。

サンプルページがご覧になれます
 >> 日本教材出版

また漢字についても四谷大塚の漢字の学習 6年上をはじめましょう。ことばの練習帳は引き続き継続します。

<社会・理科>
これは引き続き四谷大塚の予習シリーズの6年上を学習しましょう。サブノートも必須です。今までのやり方で最後まで一通り仕上げていきましょう。
社会は公民の分野へと入っていきます。
また社会と理科も先述の”すぐる学習会”で色々な情報を得ることができますから、子供の負担にならないよう選別して取り組ませて下さい。

新たに揃えるテキスト

 四谷大塚 予習シリーズ

・算数6年上(1,890円)
・演習問題集 算数 6年上(1,680円)
・ことばの練習帳(525円)
・漢字の学習 6年上(1,575円)
・社会6年上(2,100円)
・理科6年上(2,100円)
・サブノート 社会と理科(各1,050円)

・私国立中受験 新演習 国語 小6上(オークションで購入)


>> net.428

四谷大塚 予習シリーズを使った1週間の学習スケジュール

曜日 算数 国語 社会 理科 合計時間
予習S例題 - - - 60分
- ことばの練習帳 予習S - 90分
予習S例題 - - - 60分
- - - 予習S 60分
予習S基本問題 - - - 90分
基本問題解直 - サブノート サブノート 150分
演習問題集・補習 新演習 サブノート解直 サブノート解直 270分
- 390分 90分 150分 150分 780分


従来の計画を基本に国語のテキストだけ変更します。

算数は5年分野を発展させた応用問題になりますので、かなり難しくなってきます。もし親が教えられない部分があまりにも多く発生する場合は、思い切って自宅近くでかまわないので個別指導塾に入れてみることをおすすめします。個別指導塾では使用するテキストは持ち込みも可能で、スケジュールもこちら側主導でお願いできます。
塾には補習塾と進学塾がありますが、補習塾であってもできれば受験者も受け入れられる体勢が整っていることが好ましいです。

あくまでも主導権は自宅学習にあり、「塾では自宅で解らない部分を教えてもらいに行く」という位置づけが良いと思います。また受験が近くなってくると、色々と心配ごとも増えたりしますから、そういった面でも自宅近くの塾に週1程度で通わせるのは大いに結構なことです。
大手で有名なのが明光義塾です。首都圏の都市部に近いところにお住まいでしたら、ほぼ30分圏内に教室を見つけることができます。
カリキュラム作成も自由で、体調しだいで授業のコマを先送りすることも可能です。受験指導もできますので、相談してみてはいかがでしょうか。

>> 関連ページ : 大手進学塾の特徴を比較(明光義塾)


>> 6年生 夏へ

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