偏差値の誤解

中学受験の子を持つ親がまず最初に感じる事は、偏差値の誤解です。自分が過去に経験した高校受験の偏差値は”全高校生”の中での偏差です。しかし中学受験は全小学生の中の偏差ではなく、受験専門の勉強を毎日何時間もしている集団の中での偏差なのです。
仮に全小学生の中での偏差値を図れば、クラスでトップクラスであれば偏差値65くらいは軽く出るでしょう。しかし中学受験をするトップ2割の集団の中では偏差値は40前後でも当たり前なのです。しかもこの偏差値40を60まで引き上げるのは至難の技なのです。

中学受験時の偏差値が45程度の学校でも、一貫校で外部からの一般生の受験を受け入れる高校受験となった場合、偏差値が60前後になることは珍しくありません。特進クラスともなると65以上となる学校もあり、高校の中では進学校に位置づけられます。
当然、大学進学率も一般的な公立高校より格段に高くなるため人気校である場合が多いのです。

またそういう偏差値45前後の中学には、偏差値が40〜60前後の生徒が混在しているのが特徴です。これはある意味、公立中学と同じような環境であると言えますが、受験勉強をしてきた生徒が集まっていることには変わりありません。
小学生の時に高い偏差値が取れるまでになれなくても、中学入学後に追いつき追い越せるよう指導が行われます。事実、高校入学時に外部の一般入試で入ってきた生徒より、内部進学生のほうが学力が高い学校が多くなっていて、大学進学においても内部生が実績を上げているのが現実です。

入学後の授業は公立中学とは次元の違うレベルで始まりまたその進度も早く(授業コマ数が多い)、6年後の大学受験に向けた学習が中学入学と同時に行われます(公立中学ではまず高校受験を目指す学習が中心となります)。
たとえ偏差値が45前後の中学でも、6年後に大学受験を目指す学力が充分に身につくのです。偏差値だけで志望校を選ぶのではなく、学校の教育方針、校風など総合的に見て判断しなくてはならないのは言うまでもありません。

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